野間の岡本さんたちが進めている白滝プロジェクトでおなじみの白滝の森林に行きました。
「森と林の違い知ってる?」と梅本さん。
参加した人なら解りますよね?
忘れちゃった人は自分で調べて復習してください。
管理されたスギ林の中に森の妖精が!
あ、じゃなくてかおりちゃんでした。
スギが巨大に見えますね。
サンショウウオを研究しているケンセー君が森について豆知識を披露してくれました。
ふむふむ、これがブナでこれがシデで・・・。
私、mmzからも森で土ができるまでの話をさせていただきました。
写真は皆で手をつないで森を感じるアクティビティをやっています。
ムカデならぬミミズになりきって(目を閉じて)普段あまり使わない五感を働かせつつ、手をつないでお互いの信頼感を高めるゲームです。
森と田のつながり、エコトーン(生態学でいう境界域)の大切さについて学びました。
命は全てはつながっていて、だからお互いに活かし活かされるんですね。
きれーい!
森の中をとおって一滴一滴浸透してきた(集まってきた)水はきれい!
見ているだけで汚れた?私の心もきれいになる…。
え、ならない?
命の水です。ぜひ拡大して見てください。
なぜ川の水が涸れないか?
四国地方や海外では涸れてしまう(渇水)時期がありますよね。
実はその背景にある森林の表層にポイントがあるんですね。
森と土の階層が豊富な水を育むために一役買っています。
先人たちの暮らしと今の森を作ってきた努力に敬意を表しつつ、ふもとに住む私たちは感謝して、なおかつもう少し森の保育にも貢献していきたいところです。
さて、ここからは菜園づくりに必要な落ち葉かきワークに入ります。
味土野の奥まで足をのばして皆で落ち葉かきです。
落ち葉は道沿いにたまっているところからいただきました。
とても貴重な、菜園の材料です。
道沿いとはいえ、一度いただいた場所からは少なくとも3年はいただけません。
5年は間を空けておきたいところです。
落ち葉の下には腐葉土があり、腐植がたっぷり。
ここで多様な命が育まれるんですね。
身体を動かして実際に落ち葉を集めることで、森への感謝の気持ちも育まれます。
ヤマナメクジ!
「食べると喘息が治るんだよ」と松見さん。
うーん、なかなか腰が引けてしまいます。
そっと元居た場所に戻してあげましょう。
お待ちかね、お昼のお弁当タイム。
山で食べるお弁当は最高ですね!
引き続き落ち葉集め。
子供たちも落ち葉ベッドを踏みふみしてくれています。
3・28に皆でカニ殻や竹粉炭をまいて作った畝がこんなに緑に!
菜園が形になっています!
おしくらまんじゅう状態の可愛いカブさん。
まびきついでに収穫しました。
ほうれんそうの根はまっすぐで長いね!
午後の部、公民館でパーマカルチャーのDVDを見ました。
手作りお菓子、玄米で作るグレインケーキです。
ゆう子さんと明子さんが作ってくれました。
素朴で、とてもおいしかったです。
コーヒーは都倉さんがダイレクトトレードしている森のコーヒーです。
(大宮町奥大野にある「小さな食卓」さんで売ってます。)
DVD鑑賞の後、スタッフの都倉さんがタイの森のコーヒー農園の話を写真を交えてしていただき、さらに勉強になりました。
タイの焼き畑や家の話、暮らしの今を見ているとなんだか共通する部分があります。
遠いけれど、つながっているんですよね。
最後に、今回のワークショップの感想をシェアしました。
せっかくなので一部を紹介させていただきます。
・「原点である食(べること)を通じて私たちは世界とつながっている。その食材ができる背景を知ればもっと感謝できるようになる」
・「何を買うか、という積み重ねで社会が変わると思った」
・「人の意識が(こうした活動を通じて)変わることは楽しいコトやなー」
・「恵まれた環境に気づきました。パーマカルチャー楽しそうだな、って思いました」
・「平日5日間、山手線に乗っていたのがもったいないと思い、会社を辞めて畑へ来ました。やはり空気がいいなーと感じています。」
・「味噌汁がおいしかった。自分の手が使える(熊手のように役立つ)のがうれしかった。」
・「食べ物をいただく、という意味が少しわかってよかった。子供たちにも感じてもらえたらうれしい。」
・「なつかしく感じた。育てる、収穫する楽しみを感じたいし、感じてもらいたい」
・「落ち葉かき楽しかった。つながりを強く感じた」
・「一本一本の葉、草(が当たり前に存在すること)を感じる。すると人も何もかもすべて愛おしくなってくる。森から野菜、畑、草、虫・・・そしてまた森へつながりを感じる。」
・「いろいろな人が1つの共通の価値観を持てるのでは?原発などの問題があるが、大事なのは解決策を考えること、自分の生活の中でどうしたらいいか考えて実践していくこと。そういう価値観を共有できたらいいなーと思う。」
・「コンポストトイレに興味がある。生活の根源を見つめながら、というのが落ち着く。」
・「農業のことを取り上げて質問したことがなかった。給食をみると課題がたくさんあるが、良いところを見ていきたいと思うようになった。大きな流れを作っていきたいと考えている。」
・「落ち葉をいただいて申し訳ないと思ったけれど、それが有り難いと感じた。」
という具合に、今回進行役のスタッフ、中西さんの性格が表れてか、お世辞のない、素直な感想がさまざま飛び出しました。
以上、第2回の報告でした!!
~以下は皆で集めてきた落ち葉を、後日、農園の研修生さんたちがまいてくれた様子です~
こちらはまく前です。
わお~、なんだか森っぽくなりました。
気のせいかトマトやレタスたちも心地よさそうです。
全体はこんな感じ。
未来の食卓につながる菜園がこうして一歩ずつですが出来ています!
全ての命とそのつながりに感謝して……次回は収穫編です!
*「未来の食卓菜園」は、命のつながりを豊かにするための1つの場であり、1つの生産のあり様でしかありません。こうなったから完成!ということはありませんので、皆さんのフィールドとも積極的な関与を求めていきたいと思います!